住宅ローン おすすめ記事 住宅ローンは「手段」か「目的」か  それが問題だ!

住宅ローンは「手段」か「目的」か  それが問題だ!

住宅ローンは「手段」か「目的」か  それが問題だ!・住宅ローン情報ナビ

 シェイクスピアの不朽の名作「ハムレット」の一節に、「生きるか死ぬか、それが問題だ」という有名なフレーズがある。ご存じの人も多いことだろう。ハムレットがこれからの生き方を悩んだ末に発した苦悩の一言だ。今回、本コラムではこのフレーズをもじって『住宅ローンは「手段」か「目的」か、それが問題だ!』というタイトルを付けてみた。読者の皆さまはこのタイトルが何を意味するのか、ピンと来た人はたいしたものだ。住宅ローンに関する指南書は数あれど、住宅ローンが「手段」か「目的」か問題提起している類は見たことがない。自画自賛と言われそうだが、実はとても重要な問題を内包している。そこで、住宅ローンの覇者になるためにも、本稿で当該テーマを深堀りしてみることにする。


■住宅ローンはマイホームを手に入れるための“道具”でしかない
 住宅ローンをもっと楽しめれば、返済の苦労も半減するはず!


 国土交通省が今年3月に取りまとめた「平成21年度住宅市場動向調査」によると、実際に住宅ローンを組んで分譲住宅(建売戸建て、分譲マンション)を購入した人は全体の83.8%で、11.2%の人が現金で購入していることが分かった。中古住宅や注文住宅ではさらに現金購入の割合が拡大しており、所得格差の存在を知らしめることとなった。


住宅ローン利用の有無

(単位:%)

  ローンあり ローンなし 無回答
分譲住宅 83.8 11.2 5.0
中古住宅 71.1 21.5 7.4
注文住宅 67.8 26.5 5.7

(出所)国土交通省


 「マイホームは住宅ローンを組んで手に入れるもの」―― おそらく大多数の方が、そう思っているはずだ。しかし、調査結果からは現金購入している人が1割以上いることが確認された。このことが一体、何を意味するのか? そう、住宅ローンはマイホームを手に入れるための「手段」でしかないことを、われわれに語りかけている。住宅購入という夢を自己実現するための「手段」として住宅ローンは存在している。


 分かりやすいよう、マイホーム購入を海外旅行にたとえてみよう。今年の夏、海外旅行へ出かける人は244万人(JTB調べ)いるそうだが、海外旅行という「目的」を実現するための「交通手段」として旅行客は全員、飛行機を利用する。飛行機に乗りたいがために海外へ出かける人などまずいない。つまり、飛行機は「手段」であって決して「目的」ではないのだ。


 話を元に戻し、住宅購入もまったく理屈は同じだ。現金で一括購入できないから、住宅ローンという「手段」を用いてマイホームを取得する。目的(住宅取得)が存在しないのに、住宅ローンを組む人などいるはずもない。住宅ローンはマイホームを手に入れるための単なる“道具”でしかないのだ。こう考えてみると住宅ローンに対する抵抗感が、いく分、和らぐのではないかと期待している。


 何千万円もの借金を背負い、何十年も支払い続けられるのは、マイホームという夢を手に入れられるからに他ならない。身の丈に合わない無謀な資金計画を立ててもらっては困るが、住宅ローンは単なる道具でしかないという認識のもと、いい意味で肩の力を抜き、リラックスして住宅ローンと向き合ってほしいと願う。いつ墜落するかもしれないなどと緊張しながら飛行機に乗っていては、旅行先に到着する前にヘトヘトになってしまう。機内での食事や映画を楽しめる余裕があって初めて、海外旅行はより楽しいものになる。住宅ローンを楽しめるようになれば、返済の苦労は半減するはずだ。マイホーム生活をより楽しいものへと変かえるためにも、住宅ローンは難しいなどと気構えないようにしてほしい。


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